福岡ソフトバンクホークス
2015年日本シリーズ優勝記念
チャンピオンリング

 
※本リングの意匠・デザインの著作権は、福岡ソフトバンクホークス株式会社に帰属しますので、本画像を転載したり、似寄り意匠品を製作したりする事は固く禁じます。
 

2015年シーズン、圧巻の強さでパリーグを制覇し、日本シリーズも連覇したソフトバンクホークスでした。Philip College Ringは2年連続、延べ3回目のチャンピオンリングをお作りさせて頂きました。

チャンピオンリング3個目となる主力選手や球団スタッフさんも多くいらっしゃいますので、前回・前々回のThe American Champions RIngと言えるボリュームがあり、ラインストーンでギンギラギンのデザインとは雰囲気を変え、今回のコンセプトは「普段使い出来るチャンピオンリング」です。


プレミアム仕様(オーセンティック)
14Kイエローゴールド 平均30g
エンブレム中央ダイヤモンド 
約0.45ct トリプルエクセレント
エンブレム周囲のダイヤ 4個
特注カット天然シトリン
 
スタンダード仕様
シルバー925  20-22g
ニッケルレス特殊金メッキ 
キュービックジルコニア
シンセティック・シトリン

過去2回のチャンピオンリング
2011年日本シリーズ優勝記念チャンピオンリング

 
2014年日本シリーズ優勝記念チャンピオンリング


今回、素材は最高級にこだわりました。

14Kイエローゴールド平均30gのリング本体
特殊カットを施した天然シトリン
トリプルエクセレントの最高級グレードのダイヤモンド

14Kは比重が重いので30gにもなりますが、シルバーだと20g相当の体積ですので、ラージモデルにあたります。体格の良いプロ野球選手なら普段使いにちょうど良いボリューム感です。
 
サイドパネルは2015の年号と【V2】(2連覇)のエンブレム。
エンブレムを囲む★は、ホークスとしての累計優勝回数7回の優勝を表します。
 


贈呈式は2016年3月29日、ヤフオクドームでのシーズン開幕戦試合前に行われました。
プレゼンターは王会長、受領者は工藤監督と選手会長の長谷川選手でした。



そして今回は、【チャンピオンリンググッズ】としてリングのトップ(石座)を使ったメンズアクセサリーもお作りし、ファンの皆様向けに販売されました。



※Tシャツ以外は全てPhilip College Ring製。
※素材:シルバー925にロジウムメッキ 人口シトリン スワロフスキークリスタル
※販売元:福岡ソフトバンクホークス株式会社、株式会社三越伊勢丹(福岡三越、岩田屋本店)


Making Champions Ring

前年のチャンピオンリングのカレッジリング博物館ページでは、鍛造・研磨工程を中心にお伝えしましたので、今回はストーンセッティングを中心にお送りします。 

ダイヤモンドの選別とサイズフィッティング。

今回のダイヤモンドは、南アフリカ産ダイヤをベルギー・アントワープの世界最高峰のダイヤ研磨業者がカットした「トリプル・エクセレント」の最高級品。

必要個数が日本で揃わなかったので、アントワープまで買い付けに行きました。

買い付けに行ったのは2016年2月にベルギーのブリュッセル国際空港を使いましたが、3月にISによるテロが発生しましたので、タイミングがズレていたら・・・
 
アントワープで調達したダイヤを日本で最も権威のある宝石鑑定機関に提出し、1つづつ鑑定してもらいました。

ダイヤの格付けは「4C」と言って、カラット(重さ) クラリティ(透明度) カラー(色目) カットの4点で評価します。

このダイヤは、カラットは直径4mm=0.45ct前後で統一。そして透明度・色・カットともに最高級の「エクセレント」の格付けでした。
 
ダイヤモンドには1個づつ鑑定機関が発行した鑑定書がつきます。

画像をクリックすると拡大します。
3箇所にEXCELLENTの記載が確認出来ます。
今回、最も苦労したのが、このシトリン。

背面のサンレイ(放射線状)カットに加え、表面に大粒ダイヤを受け止めるだけの厚みのあるエンブレムを乗せる為にひし形に「チャンネル」(溝)を掘り下げたました。

ところが・・・割れる、割れる・・・

表面の溝と背面の切り込みが近づきすぎると石が薄くなり、強度が大幅に落ちる為です。お納めした後に割れるとクレームになりますので、叩いたり落としたりして強度テストをして、合格品のみ装着しました。

なんと歩留まり7割・・つまり10個に3個は割れてしまいました。大損害!!!

続いてエンブレムへのダイヤモンド留め。

高価なダイヤで予備も少ないので、割ると大変なことに・・・。
シトリンの損害を大きく上回りますので緊張します。

大粒ダイヤを先に留めると、小粒ダイヤを留める時に工具が当たったりしてキズや割れのリスクがありますので、先に小粒ダイヤを留めました。

松脂(まつやに)台に固定。

小粒ダイヤを留める時は、最新の「テンパーチャードクレイ」という暖めると緩くなり、冷えると固まる固定用粘土を使用しましたが、クレイはとても硬くなります。大粒ダイヤを留める作業では、爪を倒す叩く作業の力を分散させたいので、クッション性のある天然の松脂を土台にしました。

続いて、ダイヤのキューレット(ダイヤ裏側のとんがり)と同じ形状の先端工具でインプラントホール(キューレットを収める穴)をドリルします。

そのインプラントホールにダイヤを仮置き。

テーブル(表面の平らな部分)は平行か?(見た目に影響)

斜めになっていないか?
(真っ直ぐ留めないと取れのリスク有り)

浅過ぎないか?深すぎないか?をチェック。

そして、絶対にダイヤに工具があたらないように、慎重に石留め爪を倒していきます。

この作業だけは、誰にも任せられません。
作業の上手い下手というより、ダイヤ割れのリスクをスタッフに背負わせられないからです。

爪を倒した後のExcess metal処理(地金のキズやバリ取りのケア)も慎重に・・・

ばっちり留まりました!

半完成のリング枠にシトリン、エンブレムをフィッティングします。

センターストーンを留める前の石座の穴を「クレーター」(噴火口)と呼びます。

まだ仮フィッティング段階なので、クレーター内部をクリーニング処理していません。

シトリンを仮置き。

エンブレムも仮置き。

エンブレムは少し大きめに作ってあり、個別にフィットする際にエンブレム裏や側面をやすりで削って、シトリンのチャンネル(溝)にどんぴしゃりに入るようにするインレイ(Inlay=象嵌)という技術を使います。

本来、企業秘密ですが、、、まあ、真似できるモンならヤってみろ・・ってコトで
石留め作業を大公開!約4分の動画です。

※注:動画のリングは選手向けチャンピオンリングではなく、スタッフ向けシルバー製リングです。


たたいていたのは、この部分です。

キャップとかソーマ(Somma:外輪山)と呼びます。

シトリンを留めたリング達。

ダイヤを載せたエンブレム達。

1個づつエンブレムをインレイしていきます。

補強として裏側にエポキシ系の接着剤を少し使用します。

エンブレムを装着したリング。

この後、更に二重補強のために、エンブレム周囲を薄く高透明樹脂で覆います。

また、黒美仕上げ処理も行います。

壮観です!

完成!

わかりますでしょうか?エンブレムは、ベースボールダイヤモンド形をしていて、一番手前の角だけホームベース形です。





 
※本リングの意匠・デザインの著作権は、福岡ソフトバンクホークス株式会社に帰属しますので、本画像を転載したり、似寄り意匠品を製作したりする事は固く禁じられています。