お母様の形見リングの石を生かしたカレッジリング

M様よりお母様の形見の指輪の石を生かしたカレッジリングを製作して欲しいとのご相談を頂き、まずはその形見の指輪をお預かりさせて頂きました。
かなりの年代物のゴールドリングです。
M様曰く、約50年ほど前の品との事。
内側にはうっすら10Kの刻印。
ルビーと思われる大粒のきれいな赤い石。


問題は、形状がレディース向けの「マーキス」に近い楕円のきついオーバルカット。
弊社標準の11*9mmオーバルと比べるとかなり縦長です。

当初は、この縦長オーバルを弊社標準オーバルに合わせてリカットするプランを立てました。
使用するモデルは最も標準的なスタンダード1001.

リング枠自体が出来上がり、いつも依頼している信頼できる宝石研磨業者さんに「このリング枠に合わせて、この石をリカットして」と依頼。
かなり古い石である事。お母様の形見なので、極力割れなどの無いようにとも申し送りました。
そしたら研磨屋さんが「それはちょっと危険だね。費用かかるけどX線検査してみましょう。」との事で、石の内包クラック(内部の亀裂)が無いかどうかをX線で検査してみました。

・・・・出てしまいました・・・石の一部に内包クラックの影・・・・
研磨屋さんは、リカットすると50%以上の確率で割れるとの見解。。。。

ワタクシ、ぼーぜん・・・・既にM様には2か月近くお待ち頂いています。。。。
気を取り直して再プラン。
ほんの少しリカットすればスタンダード1005型に載せれるのでは?
研磨屋さんにも相談したところ、1005型向けならリカット面から内包クラックまでかなり余裕があるので大丈夫では?との事。

M様にお詫びとともに事情をご説明差し上げたところ、ご承諾頂き、更に1カ月以上お待ち頂く事に。


そして出来上がりました!
わたくし自身は当然ながら、研磨屋さんも精一杯の仕事をしてくれました。
3カ月もお待ち頂きましたが、出来は最高!
M様にもお喜び頂けました。

元リングと新カレッジリング



 
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