2013年シーズンを振り返って

 2013シーズンも1/3のライスボウルで幕を閉じ、【アメフトに行こう!プロジェクト】を始めて2シーズン目が終わりました。

何と言ってもこのシーズンは、オービックシーガルズが前人未到のライスボウル4連覇というアメフト史上に残る金字塔を達成した事が大きなエポックでした。


米NFLスーパーボウルではピッツバーグ・スティーラーズやダラス・カウボーイズなどが2連覇止まり。第2次世界大戦前にはNBAボストンセルティックスの8連覇、NYヤンキースの4連覇などの記録もあるようですが、当時のNBAやMLBはチーム数が少なく、現在のような地区カンファレンス制が敷かれる前でした。近代のメジャースポーツでは3連覇が限界になっています。(NYヤンキースとLAレイカーズ)

チャンピオンリングでは、2連覇をBACK TO BACK、3連覇を3-PEATと言い、いくつかの製作実例もありますが、4連覇を表す用語自体が見当たりません。

カウボーイズ1993年 Back to Backのデザイン


シカゴブルズ1992-1993年 3PEATのデザイン




改めて日本のアメフト史上の記録を見てみます。

ライスボウル最多優勝回数 
1位 シーガルズ(リクルート時代含め) 7回
2位 日本大学フェニックス/京都大学ギャングスターズ ともに4回
3位 立命館大パンサーズ/パナソニックインパルス/アサヒビールシルバースター ともに3回

ライスボウル連勝記録
1位 シーガルズ 4連覇
2位 日大フェニックス 3連覇
※フェニックス連勝は1988-1990年と社会人リーグ発足前

社会人Xリーグチームのみに絞りますと、
Xリーグ優勝回数
1位 シーガルズ 8回
2位 インパルス 7回
3位 シルバースター 4回

もはや興味は、シーガルズの記録がどこまで伸びるか?!になってしまうほどの内容になっています。

よく誤解されて報道されていますが、シーガルズは「オービックの実業団チーム」ではありません。株式会社オーエフシー(OFC)という独立した運営会社による「クラブチーム」です。オービックはメインスポンサー(協賛企業)であり、選手・コーチは株式会社オービックの社員ではありません。

サッカーJリーグのチームで例えると、ジェフ千葉は千葉市に本拠を置くクラブチームで、古川電工やJR東日本などのスポンサードを受けています。ジェフの選手は、古川電工やJR東の社員ではありませんね。
シーガルズは、習志野市本拠でオービックや地元の複数企業などのスポンサードを受けています。シーガルズの選手は、会社員・教師・自衛官など職業を持ち、週末休みに練習・試合をする「クラブ員」なんです。

先日も、日曜朝の報道番組でオービックシーガルズ4連覇の報道をした際、有名なコメンテイターさんが「いや~、会社がキチンとサポートしているからエラいよね。会社のカネでアメフトやってたら学生じゃ勝てないんじゃないの?・・・」などという誤解・不見識な発言もありました。

逆です。
練習時間充分な学生チームの方が有利な条件なんです。
現在のXリーグにも企業チームはありますが、昔のように選手は総務部等で半日仕事、午後から練習・・・・のような環境のチームは一切ありません。企業チームでも、平日は社員として働き、休日に練習・試合を行っているのです。ただ、年齢的には学生フットボーラーの優秀選手が社会人リーグに入り、心身ともに充実した年齢でプレーしている点では社会人チームが有利かもしれません。

そういう意味では、ライスボウルが「社会人優勝チームvs学生優勝チーム」なのは条件イーブンと見て良いでしょう。


また、シーガルズの沿革をみると、見えてくるモノがあります。

1983年に旧リクルート社の実業団チーム「リクルート・シーガルズ」として創立。
1996年、創部13年目にして初めて実業団日本一とともにライスボウル初優勝。
1998年、ライスボウル2回目優勝。
1999年にクラブチーム化。「シーガルズ」のみと名乗る。
2000年にリクルート社がスポンサー撤退。
2003年から株式会社オービックがスポンサードし、「オービックシーガルズ」とする。
2005年、ライスボウル3回目優勝。
2010/2011/2012/2013と4連覇。

実業団チームとして17年間で2度の日本一、クラブチームになってからの13年間で5度の日本一。
クラブチームとしてのハングリーさが強さの背景にあると言っても過言ではありません。


シーガルズの選手・コーチ・チアの皆さんは、地元商店街催事への参加、地元小中学校でのフラッグフットボール教室の開催、ショッピングセンターでのPRイベントなど、観客動員の為の地道な活動が圧倒的に練習時間を上回っているのではないかと思います。

ホームゲームの直後には、「湯気ホカホカ」の状態の選手がゲートに整列して、応援してくれた観客に挨拶もします。

今から20年前のサッカーJリーグ発足時の「地域密着活動」を思い出します。

Philip College Ringが【アメフトに行こう!プロジェクト】を始めた理由は、このオービックシーガルズの皆さんの姿勢に共感したからです。クラブチームを応援する・・・という事は、オカネを払ってゲームを観に行く事です。Tシャツやグッズを買う事です。ファンクラブに入る事です。その裾野を少しでも拡げるお手伝い・・が【アメフトに行こう!プロジェクト】の目的です。


もちろんゲームですから、応援する地元千葉のチームが勝つ事は嬉しく思います。しかし、オービックシーガルズが勝つ事よりも、オービックシーガルズとともに日本のアメフトをサッカーJリーグのように広め、根付かせる活動のほんの少しでも役に立てれば・・と考えています。来シーズンからシーガルズ同様に、クラブチームになるであろう(旧:鹿島)ディアーズや、今年からクラブチーム化されたBULLSや、その他のクラブチームも応援していきたいと思っています。今シーズンの【アメフトに行こう!プロジェクト】は終了しますが、来シーズン、よりこのプロジェクトを充実したものにする為の準備期間としたいと思います。


最後になりましたが、当プロジェクトの「オービックシーガルズ公式戦チケットプレゼント」にご応募頂き、ボールバークに足を運んで頂いた皆様に厚く御礼申し上げます。来シーズンも参戦、宜しくお願い致します。

2014年1月14日
Philip College Ring代表:渕上祥司